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about THE NORTH FACE

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Mt.FUJI Won’t Stop Me

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THE NORTH FACE

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Mt.FUJI Won’t Stop Me

雨ニモマケズ風ニモマケズ
—— Mt.FUJI 100

総距離100マイルにおよぶ、富士山の山麓を走り繋ぐトレイルランニングのレース「Mt.FUJI 100」。年に一度のこのビッグイベントを、The North Faceがスポンサードしている。パフォーマンスフットウェアのMDを担当し、自身もトレイルランナーである吉村憲彦に、レースを通して体験した“雨ニモマケズ風ニモマケズ”なエピソードを聞いた。

3度目の正直で完走した「Mt.FUJI 100」。フィニッシュまでの道のり

——「Mt.FUJI 100」には何度くらい参加しましたか?
3回です。私がThe North Face(以下TNF)に入社したのは2023年なので、社員として参加したのは昨年が初めてで、3回目にしてようやく完走できました。

—— 完走までに印象的だったことはありますか?
出張からその足で参加して、全然コンディションが整っていない状態だったのですが、やっぱりスタート前って気持ちがたかぶるんですよ。深夜0時なのであたりがライトアップされていて。それでもスタートして早々に、苦しい時間帯がくるんですよね。100マイル=160kmのレースなので、70km走っても「まだ半分か……」という思いや、ダメージばかりで走る意味がないんじゃないかとか、ネガティブな思考に陥ってしまい。ただ、今回はゴールドウインの社員としての参加なので、いたるところに知っている顔がいるんです。各所でみんなが声をかけてくれたり、無責任に「まだいけるよ!」と励ましてくれたり(笑)、背中を押してもらえました。次まで行こう、次まで行こうと思っているうちにメンタルも回復して、それの繰り返しでゴールできました。初めての完走だったので、やっぱり嬉しかったですね。

同僚、友人と。美しい景色を眺めながらのラン。

自分が携わったギアに支えられた多幸感

—— ゴールまで支えてくれたプロダクトをひとつ選ぶとしたら?
自分としては、トレイルランでパフォーマンスに大きく影響するのはシューズだと思うんです。どれだけ衝撃をおさえてくれるか、どれだけ走りやすいかが大事。もちろん、山は天候が変化しやすいので、軽量で機能性の高いアパレルにも助けられましたが!

今回のレースで選んだのはこの2足。着地の衝撃を推進力に変えて“速く、遠くに、効率よく”をコンセプトにした〈VECTIV〉シリーズは、長い距離を走るうえで、クッション性や反発性などさまざまな機能面でもバランスがいい。いくつかモデルがあるので、前半の体力があるときはより反発性に特化したものを、疲れの出る後半はクッション性があり扱いやすいものに履き替えました。自分が担当したシューズを履いて、それが自分のパフォーマンスをサポートしてくれているのは本当に嬉しいですね。

完走したレースで履いたシューズたち。左から〈Summit VECTIV Pro 2〉、〈VECTIV Enduris Ⅲ〉。

「Mt.FUJI100」で見た、ひとりひとりの“Exploration”

—— TNFのタグライン「Never Stop Exploring」と「Mt.FUJI 100」に何か共通する点を感じましたか?
この会社に入って初めての「Mt.FUJI 100」でしたが、外から見ているのとは違いました。これまではトップ選手に目が行きがちで、自分も上位に入りたいという競技志向が強かったんです。スタッフとして中に入ってみると、参加者のひとりひとりにストーリーがあって、みんなそれぞれ何かに挑戦していることに気がつきました。完走を目標にしている人もいるし、参加することがチャレンジだった人もいる。全然知らない人ではあるのですが、そういう姿を見ると感動しました。TNFのスタッフは、受付から山での救護班、ゴールテープを持ったりと、さまざまななかたちで大会をサポートしています。挑戦し続ける会社が、誰かの挑戦をサポートするって、素敵なことだなと思いました。

3回目のチャレンジでたどり着いた、初フィニッシュの瞬間。

—— 今後、吉村さんが挑戦したいことを教えてください。
将来に向けてトレラン人口を増やしたいと思っています。今、大会数は増えているのですが、競技人口は横ばいな気がしていて。やっぱり160kmとか70kmってすごくハードルが高いと思うんですよ。5kmや10kmなど、初心者が参加しやすいレースをTNFが主催していければと思っています。……まったく社内でコンセンサスを取っていない、僕個人の展望ですけどね(笑)。

ゴール後、フットウェアグループの仲間たちと。

吉村憲彦

ザ・ノース・フェイス ハードグッズ事業部 フットウェアグループ MD。趣味のトレイルランに携わる仕事を心ざし、スポーツブランドのMDを経て2023年より現職。「最新モデル〈VECTIV 3.0〉の機能性は間違いなし。本当にすごいですよ!」