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THE NORTH FACEのカルチャーが
詰まったフェス
—— MOUNTAIN FESTIVAL

2024年9月、長野県の木崎湖キャンプ場で開催された「マウンテンフェスティバル」は、The North Faceのスタッフが主体となり、約160名におよぶ参加者も一丸となってアウトドアアクティビティと音楽ライブを楽しむ濃密なイベントだ。コロナ禍を経て5年ぶりの開催が叶った2024年、運営チームの中心として携わった、ハードグッズ事業部MD宮久地拓実に話を聞いた。

社員も参加者もアスリートも、一丸となってアクティビティを楽しむ場。


——The North Faceが主催するマウンテンフェスティバルのコンセプト、イベントの内容を教えてください。
豊かな自然と音楽を満喫できる環境で、これまでアウトドアアクティビティをやったことがない人にも、フェスを通して興味を持ってもらう機会を作ろう、というスローガンのもとに生まれました。第2回のマウンテンフェスティバルでは、参加してくれたお客さんの一人がボルダリングに初挑戦して夢中になり、それ以来趣味として続けてくれているだけでなく、現在はThe North Faceの販売スタッフとして働いている、という嬉しいニュースが届きました。僕も2回目から手伝っていたので、マウンテンフェスティバルが誰かの背中を押すきっかけとなり、結果的に僕たちの仲間が増えたことを知って、とても嬉しかったです。2024年も、ボルダリングやサップ、トレイルランニングなど6種類のアクティビティを体験できるのが醍醐味でした。弊社のアスリートたちもガイドで参加し、未経験の方でも楽しくチャレンジできるフィールドを用意させていただきました。

—— 準備にあたって、宮久地さんが特に大変だったことは何ですか?
アクティビティや音楽のコンテンツ準備に加え、ノベルティやスタッフのユニフォーム作りにも注力しました。さらに会場の空間作りにもこだわり、参加者の宿泊用テントも含め、100張り近いテントの設営をしました。スタッフのキャンプスキルが高く想定以上のスピードで設営が進み、かなり大変でしたが、The North Faceのテント100張が演出する圧巻の空間が完成したことも記憶に残っています。

グラベルはアメリカ発祥の新しいサイクリングスタイル。参加者たちは専用のロードバイクで木崎湖の湖畔を爽やかに周遊した。

大自然の中で体験するボルダリングは楽しさ倍増。特設したクライミングウォールを見上げながら、楽しそうにチャレンジする参加者たち。

オリジナルのスタッフTシャツとキャップ、リストバンド。参加者もスタッフもテンションが上がるようなノベルティとユニフォームは、宮久地のアイディアで生まれたという。

人と人の繋がりによって、自然豊かな木崎湖が舞台に選ばれた。


—— 会場の下見を経て、木崎湖キャンプ場が選ばれたポイントは何でしたか?
複数のアクティビティの体験を実現したかったので、山と湖畔を中心に、下見でいろいろな場所を回りました。最終的に木崎湖を選んだのは、北アルプスの麓という立地の素晴らしさと、何より「人」の魅力を感じる場所だったからだと思っています。キャンプ場の管理人をされている荒井さんには本当にお世話になりまして、初めて会った日に街を案内してくださり、お話もとても面白くて。なんて求心力のある人なんだろう、と驚きました。僕たちに街の方や関わってくれそうな方々を紹介してくださった恩人です。その方々の中には、偶然、The North Faceや仲間と繋がりがある方もいまして。いろいろな縁を感じながら「絶対に木崎湖で叶えたい」という想いが募っていきました。

—— アクティビティだけでなく、シンガーソングライターの柴田聡子さん、ラッパーのDaichi Yamamotoさんによる音楽ライブも開催されました。
ライブでご出演いただいた柴田聡子さんは、ちょうど去年リリースされたアルバムの中に「Kizaki Lake」という楽曲がありまして。それは以前、木崎湖で開催された音楽イベントに柴田さんが出演されたことがあり、その時に見た木崎湖が美しすぎて「Kizaki Lake」が生まれた、というエピソードがあったんです。スペースシャワーさんと出演アーティストを決める会議で、「せっかくなのでストーリーがある人がいいよね」と盛り上がり、すぐに柴田さんにオファーさせていただきました。Daichi Yamamotoさんも、〈ヌプシジャケット〉の30周年企画へ出演いただいたことや、ヌプシがインスピレーション源のオリジナル楽曲「Nuptse Freestyle」を書き下ろしていただいた、The North Faceにとって印象深い取り組みをされているアーティストでした。

「Kizaki Lake」をしっとりと歌い上げる柴田聡子さん。本人の思い入れのある木崎湖で再びライブができる喜びを語った。

森の中に響き渡るDaichi Yamamotoさんのラップ。贅沢なライブパフォーマンスに参加者たちも体を揺らしながら、夜が更けていった。

マウンテンフェスティバルを通して思い出した、入社当時の野望。


—— 実際にフェスティバルを終えてみて、いかがでしたか?
冷静に振り返ると細かい反省点もありますが、そこにいる全員が「楽しもう!」という気持ちで取り組んでいるイベントだったので、最高な瞬間の方が多かったです。通常の業務に戻ってからも、しばらくは余韻が消えませんでした。マウンテンフェスティバルは、本社やショップのスタッフたちも参加する大規模なイベントなので、もしまた担当できる機会があったら、次はスタッフとお客さんのコミュニケーションの機会を積極的に作る提案をしてみたいと思いました。

—— このフェスティバルを通して叶えたかったこと、それが達成できたかも教えてください。
マウンテンフェスティバルを終えてみて、僕はずっと、何かと何かを繋ぐ場を作ることに興味があるのだと、改めて思いました。アクティビティのプロがいて、お客さんがいて、スタッフがいて。もちろんそれだけでも十分なのですが、地域の皆さんやスペースシャワーの方々、ご出演いただいたアーティストなど、あらゆる角度でクロスオーバーする、新しくておもしろい場を作る機会に携われたことはすごく貴重な経験でした。それと、先日OB訪問で大学の後輩が来た時に、入社前の課題で提出したレポートを思い出しました。僕はそのレポートで「会社にBARを作る」という提案をしたんです。ゴールドウインにはさまざまなブランドがあって個々の良さがあるし、The North Faceでは多様なアクティビティを提案していて、それぞれのアクティビティにはアスリートがいる。その人たちがクロスオーバーしたり、彼らとユーザーが交流できる空間を作ったら、おもしろいことが生まれるかもしれない、という内容でした。今回のマウンテンフェスティバルは、イベントという形式でしたが、それに近いことを実行できたのかもしれません。

マウンテンフェスティバルをメインで担当した宮久地と、マーケティング部の神山。イベントが始まってすぐ、参加者に向けて開催宣言とアクティビティの説明を行った。

フェスティバル翌日、撤収も全て終わった後の1枚。イベントの成功と充実感が、スタッフの良い表情から伝わってくる。

宮久地拓実

ザ・ノース・フェイス ハードグッズ事業部 パフォーマンスギアグループ MD。大学時代にアウトドアへの関心が芽生え、キャンプや音楽フェス、登山などに没頭。2018年に新卒でゴールドウィンに入社し、キャンプグッズやアクセサリーを担当してきた。オフの日はトレラン、ラフティング、バックカントリースキーや野営など、季節に応じてアウトドアを楽しみ尽くしている。