AZ
about THE NORTH FACE
L
Lasting Support
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about
THE NORTH FACE
L
Lasting Support
サポートが続く
THE NORTH FACEのマタニティライン
—— MATERNITY+
3児の母であり、The North Faceマタニティラインの生みの親でもあるキッズグループの矢野真知子。自身の経験をもとに企画を担当したこのラインは、妊娠中だけではなく、産後も使えるリペアサービスや、父母で使えるアイテムまでを揃え、産後もずっと家族をサポートしてくれるのが最大の魅力。
日本だけの特別なコレクション。
「MATERNITY+」が生まれるまで
—— マタニティラインが生まれた経緯を教えてください。
The North Face(以下TNF)の2019年秋冬は「#SHEMOVESMOUNTAINS」という女性にフォーカスしたテーマを掲げていました。そのタイミングにマタニティラインの立ち上げの話があがり、企画担当に。当時、妊娠・出産を経験したのが部署内で私だけだったんです。TNFがマタニティウェアを作るならどんなものがよいだろうと考えていく中で、妊娠・出産により女性のライフスタイルに大きな変化があるので、機能を軸にモノを選ぶ方も多いのではないかなと。それに、好きな服が着られなかったり仕事が制限されたりと、何かと我慢することも増える。そんな女性たちをサポートしたいと思い企画を進めました。
—— ユニセックスのプロダクトがあるのはTNFならではですよね。
初回はウィメンズアイテムのみの展開でした。だけど、育児は女性だけのものじゃないという思いがずっとあり、いつかユニセックスのアイテムを展開していけたらと、企画をあたためていたんです。そして、2021年春夏にユニセックスとして初のレインコートをリリース。2022年には、産前・産後に体型が変化する女性に向けたアイテムと、産後の育児を想定したユニセックスのアイテムの2軸を合わせて「MATERNITY+」と謳うようになりました。
—— マタニティラインを展開する中で、特に印象的だったことはありますか?
やっぱり、ローンチの瞬間ですね。開発中は「TNFがマタニティをやるべきなのか?」という声があったのも事実。でも、展示会で実物を見て、感じてもらって、ネガティブな印象がガラッと変わった瞬間を感じられたんです。
サイドにファスナーが付いた授乳ができるワンピース。軽量で乾きやすく、1年着用しても新品のようにきれい。
自分らしい働き方。模索し続けるワークライフバランス
—— 仕事と家庭のバランスを保つ上で心がけていることはありますか?
出産して8年経ちますが、バランスの取り方は模索し続けています。私は絶対に家庭を犠牲にしたくないタイプなので、自分のキャパが足りないと思ったら、迷わず夫にパス!(笑)子どもたちとの時間を大切にしたいので、子どもたちが起きている間には家事はやらず、寝ている間に済ませるようにしています。料理以外はほとんど夫任せですが(笑)。夜は子どもたちと9時くらいに寝てしまうことが多いので、朝早く起きて仕事することも。ここ1年くらいで、自分が働きやすいリズムが見つかり、ようやく自分軸で生きられるようになった感覚があります。
—— 会社のサポートはいかがでしょうか?
時短勤務だから正社員になれない、昇進できないなど、いわゆる“マミートラック”がまったくないのがいちばんの魅力。それにスポーツ好きな人が多いからか、上下関係や部署の垣根がなく、子どもが急に熱を出してしまったときも「サポートするよ!」というスタンスの方が多いので、とても働きやすいです。
授乳ができるサイドファスナー付きのワンピース。ドロップシートのオーバーオールは、大きなお腹でも、赤ちゃんを抱っこしたままでも着脱しやすい。
子ども、女性、男性、みんなの未来
—— ご家族での休日の過ごし方を教えてください。
山が大好きなので、3人の子どもと夫と山に行くことが多いです。TNFで主催している「キッズネイチャースクール」にも参加するようにしていて、直近では静岡県・玄岳でのファミリートレッキングに参加しました。プログラム終了後にひとりずつ感想を発表するのですが、それがすごくいい時間で。講師いわく“アウトプットすることで、その体験が経験に変わって、生きる力に繋がる”そう。アウトドア体験は、人間力などの非認知能力が育まれると言われているので、子どもたちにもその力が付いているといいな。
「キッズネイチャースクール」の様子。リスがかじった松ぼっくりを5個見つけると、お菓子と交換できるプログラムに挑戦中。
—— 働く女性に向けてのアドバイスはありますか?
自分が本当にやりたいことを選択して生きていくこと、でしょうか。子どもを持つか持たないかはいろんな事情が絡むけれど、何ごとも“自分がこうしたい”と思ったことを諦めてしまうのは苦しいし、一生後悔すると思う。私は第三子を産んだあとに、いつ会社に復帰するかで実はすごく悩んだんです。保育園に入るタイミングを考えると、産後5ヶ月で復帰するのがベストだったのですが、自分としてはこれが最後の子育てだと思い、まだ子どもと一緒にいたい気持ちが強かったんです。それから夫の理解や協力もあって、1歳まで育休を取ることに。同期の中には、マネージャーに昇進する人もいたタイミングだったので、取り残されてしまった気持ちもありましたが、すべては自分が望んで選んだ道。それで納得ができました。後輩の女性たちには、自分がやりたいことを選択して、自分らしい生き方をしてもらいたいです。
家族5人で長野県・入笠山へ。末っ子は夫婦交代で背負って一緒に登頂。
矢野真知子
ザ・ノース・フェイス アパレル事業部 キッズグループ MD。新卒でゴールドウインに入社し、産休・育休を経て在籍約11年。自身の妊娠・出産の経験を活かして、2019年秋冬にマタニティラインを立ち上げる。現在は同グループのMD。「末っ子が生まれ、上の双子の娘たちが頼れるママのようでとても助かっています」