AZ

about THE NORTH FACE

I

Innovation Meets
Sustainability

AZ

about
THE NORTH FACE

I

Innovation Meets
Sustainability

イノベーションとサステナビリティの共存

The North Faceが発表したのは、機能性とデザイン性の高さだけにとどまらず、環境配慮の視点も含まれたスポーツクライミング各国代表チームのユニフォーム。ブランドが探求し続ける、アスリートの限界をサポートするウェアの開発と、脱炭素社会に向けた革新。その両立を実現したプロジェクトを紐解く。

限界を超えていく、
アスリートのためのデザイン


The North Faceが、2020年東京オリンピックのスポーツクライミング日本代表チームのユニフォームを手がけていたことはご存知だろうか? 2024年夏、東京に次ぐパリオリンピックでも活躍した、新たなユニフォームが発表された。スポーツクライミングの日本、韓国、アメリカ、オーストリア代表チームの新ユニフォームだ。その開発コンセプトは「EMOTION OF CLIMB」、「BETTER THAN NAKED」、「NEW CIRCULATION」。The North Faceのスピリットである、既存の価値観を打ち壊すカウンターカルチャー的な要素を携えたデザイン性、アスリートに提供するユニフォームとして欠くことが許されない機能性、そして環境に配慮した素材を使用する持続可能性という、3つの軸だ。

「EMOTION OF CLIMB」を体現したダイナミックなグラフィックは、各国を象徴する山岳をモチーフに、クライマーが目指す高みを彷彿とさせる。着用時におけるストレスを限りなく排除し集中力を低下させないパターン設計は、「BETTER THAN NAKED」と掲げる通り、アスリートのパフォーマンスを最大限に引き出す。そして、今回のユニフォームで最も注目すべきは「NEW CIRCULATION」(新たな循環)。その背景には、The North Faceとタッグを組んだコンソーシアムの、飽くなき探求が隠れている。

各国のアイコニックな山岳をグラフィックに。左上から時計回りに、韓国・漢拏山(ハルラサン)、日本・富士山、オーストリア・グロースグロックナー、アメリカ・デナリ。

二酸化炭素を原料へ。
脱炭素社会実現を目指す新素材

ユニフォームの一部に採用された世界初の新素材は、一般的にスポーツウェアに使用されることが多いポリエステル繊維のような肌ざわり。しかし実際は、世界最先端の技術によって生み出されたサステナブルなポリエステル繊維を使用している。その原料はなんと、二酸化炭素。カーボンリサイクル技術を駆使し、三菱商事や千代田化工建設などが参加するコンソーシアムによって開発された。

通常、ポリエステル素材を製造するためには、石油由来の原料を使用し、複数のプロセスや事業者を介す必要がある。一方で、開発を進めているカーボンリサイクル技術では、二酸化炭素と水素から、しかもたったの1プロセスでその原料を製造することが叶う。気候変動の大きな要因のひとつで、不要とされている二酸化炭素を、むしろ原料として活用するという、これまでにない画期的で夢のような循環型のアプローチ。それが“新たな循環”を象徴しているのだ。

イノベーションがもたらす、
持続可能なモノ作り

高機能なスポーツウェアの枠を超え、The North Faceのスピリットと持続可能な未来へのメッセージが込められたこのユニフォームは、世界を舞台に活躍するスポーツクライミングの選手たちに託された。大きな壁に挑み、ひとつひとつを乗り越えていくクライミングという競技は、私たちが直面する環境問題とも重なる。

アスリートの限界に応えるため、機能性を突き詰め、革新的な技術によって生まれた素材を取り入れてきたThe North Face。その挑戦の先で出会ったイノベーティブな新素材は、サステナブルなモノ作りの可能性を広げていくだろう。The North Faceは、脱炭素社会実現という新たな壁に挑み、持続可能な未来へと進んでいく。