THE NORTH FACEATHLETE

ATHLETE

SKIERS & SNOWBOARDERS
河野 健児
Kenji Kono

1983年生まれ

河野健児のアイデンティティは、自らが生まれ育った長野県野沢温泉村を抜きには語れない。人口約3,300人という小さな村ながら、100年以上にわたるスキーの歴史を誇り、国内最多のオリンピック選手を輩出してきた「スキー立村」の地。今なお多くの元スキー選手たちが地域コミュニティを支えるこの村で、河野は三兄弟の次男として生まれ、幼少期から村のスキークラブに所属。放課後からナイターまでスキーに打ち込んだ。父は元スキー選手、兄は世界を転戦するアルペンレーサーという家庭環境で育った彼が、世界を目指すようになるのは自然なことだった。2002年、新たにFISの正式種目となったスキークロスに19歳で参戦。以後12シーズンにわたり世界を転戦し、ワールドカップ最高位4位、年間世界ランキング14位という成績を収め、世界選手権や人気のウインターXゲームスにも出場した。競技引退後は、活動の軸をバックカントリーへと移し、その恵まれた体格を生かしたダイナミックなライディングは、多くのスキーファンを魅了してきた。また、夏期には、地元の間伐材で手作りしたツリーハウスを活用したキャンプや、田植えや収穫体験を提供する「Nozawa green field」を立ち上げ、さらには近隣の湖や川でのSUPツアーもプロデュースなど、地域資源を活かした体験づくりにも積極的に取り組んできた。スキーブランド「VECTOR GLIDE」ではプロダクトマネージャーとしてスキー開発も手がけている。2020年には野沢温泉観光協会会長に就任。4年間にわたって地元への貢献を続けてきた。そして現在は、株式会社野沢温泉企画の代表取締役として、古くから続く伝統と文化を未来につなぐと同時に、コンパクトな村だからこそ実現できる、一歩踏み込んだ観光デザインに取り組んでいる。

【主な戦歴】*種目は全てスキークロス
2007年
ワールドカップ猪苗代大会 スキークロス4位
ワールドカップスキークロス 年間世界ランキング14位
2011年
WINTER X GAMES Aspen大会 10位
世界選手権 Deer Valley出場
 
世界選手権 スキークロス4度出場
【主な出演作品】
『icon』シリーズ(EBIS films)
『MCV』シリーズ(Team MCV)
『END OF THE LINE』(パラドックスビジョン)
ドラマ『白銀ジャック』(東野圭吾原作、テレビ朝日)主役吹替