THE NORTH FACEATHLETE

ATHLETE

RUNNERS
鏑木 毅
Tsuyoshi Kaburaki

1968年生まれ

中学時代に陸上競技を始め、高校・大学と長距離種目に打ち込む。箱根駅伝出場を夢見て早稲田大学に進学するも、度重なる怪我により、この夢を諦める。大学卒業後は競技から離れるが、群馬県庁勤務中、地元紙に掲載されたトレイルランニング大会の写真に心を動かされ、翌年の出場を決意。初挑戦となったその大会でいきなり優勝を果たし、トレイルランニングの虜となる。以降、仕事の傍らアマチュア選手として活動し、2007年にモンブラン山塊を一周する世界的なトレイルランニングレース「Ultra-Trail du Mont-Blanc(UTMB)」初出場。その大会で優勝したマルコ・オルモ選手との出会いが、その後の競技観を大きく変える転機となった。翌2008年には再び「UTMB」に出場し、トップ5入りを果たす。その結果を機に、40歳でプロへと転向。翌、2009年には日本人初の「UTMB」表彰台(3位)を獲得。さらに、世界で最も権威のある100マイルレース「Western States Endurance Run」で準優勝を果たし、一躍世界のトップトレイルランナーとして名を刻む。2019年には50歳で「UTMB」に再挑戦。その挑戦を記録した映像は、多くの人々に感動を与えた。現在は競技者としての活動に加え、講演や講習会、レースディレクターとしても活躍し、トレイルランニング普及に尽力している。自らがプロデュースするトレイルレース「神流マウンテン&ウォーク」は、過疎地域自立活性化優良事例として2012年に総務大臣賞を受賞。アジア最大級の100マイルトレイルレース「Mt.FUJI 100」では大会会長を務める。さらに、2024年に創設された世界のトップクラスのトレイルレースを集めた「World Trail Majors」への全戦参戦を目標に、50代後半となった今も、日々のトレーニングを欠かさない。その姿勢は、長年この競技を牽引してきた第一人者としての信念の表れであり、「走ることが何よりも好き」という、変わらぬ純粋な想いに裏打ちされたものだ。

2002年
富士山登山競走 優勝
2005年
日本山岳耐久レース 優勝
2007年
THE NORTH FACEエンデュランスランOSJハコネ50K 優勝
2008年
OSJ ONTAKE100 優勝
UTMB(フランス・イタリア・スイス) 4位
THE NORTH FACE ENDULANCE CHALLENGE CHAMPION SHIPS(アメリカ) 3位
2009年
THE WESTERN STATES ENDURANCE RUN(アメリカ) 2位
UTMB(フランス・イタリア・スイス) 3位
2010年
THE NORTH FACE THE NORTH FACE ENDULANCE CHALLENGE CHAMPION SHIPS(中国・北京) 優勝
2012年
OSJ奥久慈トレイルレース 優勝
OSJ ONTAKE 100 優勝
2013年
BIGHORN 100(アメリカ) 優勝
白馬国際トレイルラン50KM 優勝
2014年
HARDROCK 100(アメリカ) 6位(日本人1位)
2015年
THE NORTH FACE 100K(台湾) 2位(日本人1位)
KOBO TRAIL 優勝
2016年
Ultra Fiord(チリ) 2位
2019年
UTMB(フランス・イタリア・スイス) 125位
2024年
RMB ULTRA‑TRAIL CAPE TOWN(南アフリカ) 年代別3位