ATHLETE EVERYONE ADVENTURE RACERALPINE CLIMBERCLIMBERSPHOTOGRAPHERRUNNERSSKIERS & SNOWBOARDERS CLIMBERS 小武 芽生 Mei Kotake 1997年生まれ 小学校5年生のとき、「習いごと感覚」でクライミングジムのキッズスクールに入会したのが、すべての始まりだった。自宅から地下鉄で通えるそのジムは、リードクライミングを主軸としており、のちにリードで強さを発揮する小武のクライミングスタイルは、ここで培われていく。薦められて出場したジム内のコンペで優勝したのは、その2、3カ月後のこと。その成功体験によって、小武はますますクライミングにのめり込み、中学生になる頃には、週に5日ジムに通う生活が当たり前になる。学校でも家庭でも型にはめられることを好まなかった小武にとって、完登という目標に向けて、自分のスタイルで挑めるクライミングの自由度が大いに魅力的だったという。14歳で初めて出場した国際大会、アジアユース選手権(シンガポール)では2位に入賞し、世界ユース選手権にも出場。2018年にはオーストリアで行われた世界選手権で4位、ワールドカップ・フランス・シャモニ大会で5位など、着実に実績を重ねていく。この頃、「高校時代からやってみたかった」というアイスクライミングにも取り組み、アジア選手権で3位入賞を果たす。さらに、小川山・ビクターの名課題「ランページ」(四段)を完登するなど、フリークライミング競技以外の分野にも意欲的に取り組んできた。そして現在に至るまで、小武は競技と岩場、両方のクライミングに高いモチベーションで向き合い続けている。2022年にはスペイン・マルガレフ「Era Vell」(8c+/9a=5.14c/d)をレッドポイントし、日本女子最高グレードを更新。さらに2024年ワールドカップ・フランス・ブリアンソン大会では、リードで初優勝を飾った。「競技と岩場、挑む気持ちは、どちらも本気」という小武の姿勢は、クライマーとしての最大の魅力だ。 2016年 ワールドカップ重慶大会 ボルダリング4位 2018年 世界選手権Innsbruck大会 リード4位 ワールドカップChamonix大会 リード5位 2018年 小川山「Rampage」(4段)完登 2020年 アイスクライミング・アジア選手権 3位 アイスクライミング・ワールドカップJeongseong大会 8位 2022年 スペイン・マルガレフ「Era Vella」(8c+/9a) 完登 *日本女性最高グレード更新 2023年 鳳来「カリカチュア」(4段+) 完登 2024年 ワールドカップBriançon大会 リード優勝 備中「空」(5.14b)完登 スイス・マジックウッド「New Base Line」(V14) 完登 EXPLORE ATHLETE 伊藤ふたば Futaba Ito エミリー・ハーリントン EMILY HARRINGTON 奥村 優 Yu Okumura 野口 啓代 Akiyo Noguchi OTHER CLIMBERS
1997年生まれ
小学校5年生のとき、「習いごと感覚」でクライミングジムのキッズスクールに入会したのが、すべての始まりだった。自宅から地下鉄で通えるそのジムは、リードクライミングを主軸としており、のちにリードで強さを発揮する小武のクライミングスタイルは、ここで培われていく。薦められて出場したジム内のコンペで優勝したのは、その2、3カ月後のこと。その成功体験によって、小武はますますクライミングにのめり込み、中学生になる頃には、週に5日ジムに通う生活が当たり前になる。学校でも家庭でも型にはめられることを好まなかった小武にとって、完登という目標に向けて、自分のスタイルで挑めるクライミングの自由度が大いに魅力的だったという。14歳で初めて出場した国際大会、アジアユース選手権(シンガポール)では2位に入賞し、世界ユース選手権にも出場。2018年にはオーストリアで行われた世界選手権で4位、ワールドカップ・フランス・シャモニ大会で5位など、着実に実績を重ねていく。この頃、「高校時代からやってみたかった」というアイスクライミングにも取り組み、アジア選手権で3位入賞を果たす。さらに、小川山・ビクターの名課題「ランページ」(四段)を完登するなど、フリークライミング競技以外の分野にも意欲的に取り組んできた。そして現在に至るまで、小武は競技と岩場、両方のクライミングに高いモチベーションで向き合い続けている。2022年にはスペイン・マルガレフ「Era Vell」(8c+/9a=5.14c/d)をレッドポイントし、日本女子最高グレードを更新。さらに2024年ワールドカップ・フランス・ブリアンソン大会では、リードで初優勝を飾った。「競技と岩場、挑む気持ちは、どちらも本気」という小武の姿勢は、クライマーとしての最大の魅力だ。
ワールドカップChamonix大会 リード5位
アイスクライミング・ワールドカップJeongseong大会 8位
*日本女性最高グレード更新
備中「空」(5.14b)完登
スイス・マジックウッド「New Base Line」(V14) 完登