THE NORTH FACEATHLETE

ATHLETE

石川 直樹
PHOTOGRAPHER
石川 直樹
Naoki Ishikawa

1977年生まれ。

高校2年生のときにインドとネパールをひとりで旅して以来、都市の混沌から人を寄せ付けない極地に至るまで、カメラを手に旅を続けている。2001年には、23歳327日で七大陸最高峰登頂の世界最年少記録を更新。2011年のエベレスト再登頂をきっかけに、ヒマラヤの高所へは毎年のように足を運び、2024年のシシャパンマ(8,027m)登頂により、8000メートル峰全14座登頂を達成した。同時に、中判フィルムカメラを携えて全14座で撮影を行なった世界で唯一の写真家となった。ヒマラヤの高所に自らの足で立ち、そこで撮影するという圧倒的なスケールと表現力により、他に類を見ない独自の作品を生み出している。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。2008年に日本写真協会賞新人賞、講談社出版文化賞を受賞。2011年には第30回土門拳賞を、著書『最後の冒険家』(集英社)では開高健ノンフィクション賞を受賞するなど、写真と文章の両面で高く評価されている。2016年、水戸芸術館で開催された大規模な個展『この星の光の地図を写す』は、新潟市美術館、高知県立美術館、北九州市立美術館、東京オペラシティ アートギャラリーへと巡回。同名の写真集も刊行された。こうした活動に対し、2020年には日本写真協会賞作家賞が贈られた。同年には『アラスカで一番高い山』(福音館書店)、『富士山にのぼる』(アリス館)などを発表し、写真絵本の制作にも力を入れている。また写真のワークショップを各地で開催し、北海道では『写真ゼロ番地知床』、四国では『フォトアーキペラゴせとうち』を立ち上げ、自らの経験をシェアする試みを続けている。

1997年
アラスカのユーコン川の約900㎞をカヤックで下る
1998年
北米大陸最高峰「マッキンリー」(6,194m) 登頂
ミクロネシア・サタワル島の古老に弟子入りし、伝統航海術を学ぶ
1999年
ヨーロッパ大陸最高峰「エルブルス」(5,642m) 登頂
アフリカ大陸最高峰「キリマンジャロ」(5,895m) 登頂
2000年
北極から南極まで人力で踏破する国際プロジェクト「Pole to Pole」参加
2001年
南極大陸最高峰「ヴィンソンマシフ」(4,897m) 登頂
南米大陸最高峰「アコンカグア」(6,960m) 登頂
オセアニア最高峰「コジオスコ」(2,228m) 登頂
世界最高峰「エベレスト」(8,848m) 登頂
*七大陸最高峰登頂世界最年少記録を更新(23歳327日)
2004年
冒険家・神田道夫と熱気球による太平洋横断に挑戦
2011年
「エベレスト」 二度目の登頂
2012年
「マナスル」(8,163m) 登頂
2013年
「ローツェ」(8,516m) 登頂
2014年
「マカルー」(8,463m) 登頂
2016年
「マッキンリー」(6,194m) 2度目の単独登頂
2018年
「アマダブラム」(6,856m) 登頂
2019年
「ガッシャーブルム II」(8,035m) 登頂
2022年
「ダウラギリ」(8,167m) 登頂
「カンチェンジュンガ」(8586m) 登頂
「K2」(8611m) 登頂
「ブロードピーク」(8051m) 登頂
「マナスル」(8163m) 2度目の登頂
2023年
「アンナプルナ」(8,019m) 登頂
「ナンガパルバット」(8,126m) 登頂
「ガッシャーブルム I」(8,068m) 登頂
「チョ・オユー」(8,201m) 登頂
2024年
「シシャパンマ」(8,027m) 登頂
*8000m峰全座登頂を達成