- このウエアから連想されるキーワードは?
THE NORTH FACE CUP(以降、TNFC)。
- それはなぜですか?
最後にこのタンクトップを着て出場したコンペが、2018年のTNFCだったからです。
このタンクトップは、トレーニングやコンペでよく着ていましたが、会場で映える色なので、決勝などでは、とくに「気合」が入りました。
- TNFCという大会には、どんな思い出がありますか?
数あるコンペの中でTNFCの本戦は、W杯シーズンの開幕直前に行われる大会なので、オフ期間のトレーニングの成果を試す場所でした。
そこで自分のトレーニングが仕上がっているかどうかをしっかり確認できると、シーズン前から勢いに乗れるんです。
- このウエアを着て戦った2018年のシーズンはどうでした?
この年(2018年)は、3シーズンぶりのW杯優勝、自国開催のW杯優勝、そしてアジア競技大会優勝が達成できました。
- そのシーズンの戦いで得たものを挙げるなら?
自分が目標にあげていた自国開催のW杯、そしてアジア競技大会での優勝によって、積み重ねてきたトレーニングに自信がもてました。
翌年の2019年には、後に私自身が現役引退という節目の大会として選んだ国際大会の代表選考も控えている大事な時期だったので、次に繋がるいいシーズンとなり、上り調子で自信をつけることができました。
- 誰かの冒険を宿ったウエアがアップサイクルされ、また新たなウエアが生まれる。このサイクルについて、どう感じていますか?
競技を引退したので、今後自分自身がウエアを着て大会に出ることはありません。
なので大会の思い出が詰まったウエアは貴重ではあるんですけれど、保管しているだけでは意味がないですし、誰かが同じ想いで着てくれることを想像すると嬉しいですね。
- 捨てるのではなく託すというウエアの循環が、これから何を生み出すと思いますか?
捨てることは寂しいですし、もったいないので誰かのために役立つのであれば、カタチそのものは変わるけれど、いい思い出がカタチを変えて積み重ねていってほしいなと思います。
-あなたにとっての冒険とは?
クライミングそのものが私にとっては冒険でした。
トレーニングをしてベストを更新したり、自分を磨いていくことで成長を感じられたり。
今後も挑戦すること、目標をクリアすることで、冒険し続けていきたいです。
-あなたの冒険を託された人へ、最後にひと言メッセージをください。
どんな人に託されるのか分からないけれど、どんなカタチであっても、私の冒険がその人の大切なものになるなら嬉しいですね。